7月31日、
祇園祭の結びの行事、
「夏越祭(なごしさい)」が
八坂神社さんの境内にある疫神社で
行われました。
●午前10時より、関係者の方が集まり
儀式が始まりました。
初夏の日差しが振り注ぐ中、
一般の方も多く見守っておられます。
「疫神社」前にて
![DSC_2138](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2138-e1438396285726.jpg)
![DSC_2134](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2134-e1438396262575.jpg)
●直径約2メートルの茅(ち)の輪をくぐり、
祭りが終わったことへの
感謝、無病息災を祈り、
「蘇民将来子孫也」とかかれた、
護符と粟粥を授かります。
![eki01-thumb-259x259-117](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/eki01-thumb-259x259-1171.jpg)
【護符「蘇民将来子孫也」の由来】
八坂神社の祭神
「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」が
旅をされ、一夜の宿をお願いしたときに、
裕福な巨旦将来(こたんしょらい)はこの願いを受け入れず、
疫神社の祭神である、貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)は
粟で作った食事で精一杯おもてなしをされました。
素戔嗚尊は
そのおもてなしに感謝され、
これより将来、蘇民将来自身と、子孫に
疫病から逃れる事が出来るよう、
「蘇民将来子孫也」と記した護符を
約束として渡しました。
![img_gion02](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/img_gion02.jpg)
この「夏越祓」で、1ヶ月に渡った、祗園祭が幕を閉じました。
京都で育った私にとって、
「祗園祭」は毎年来る、当たり前の行事でした。
それでも、家族が祗園祭にご縁がある事、ある方との出会いをきっかけに、
ここ数年、知れば知るほど、奥が深く、興味深いものとなりました。
元々は疫病を封じるために、行われた祈願がこの祭りの原型といわれています。
1100年以上、移り変わる時代の中で、
幾多の戦争などの困難な時代を乗り越え
「都の平和への祈り」「文化の継承」の熱い思いで、
京の人々が守り続け、現在に至ります。
関わる全ての方々に、本当に頭が下がる思いです。
祇園祭が終わり、さらに暑くなる、京都。
今年もたくさんの感動をありがとうございました。
LST 西川 徳子
28日夜、「神輿洗い」が行われました。
八坂神社と四条大橋の間の御神輿が通る道を、清める大松明。
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今朝、宮本組の方により、鴨川から汲み上げられ、
清祓された神水にて、御神輿を清めます。
この後、八坂さんに御神輿は戻ります。
![DSC_2071](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2071-e1438150295889.jpg)
神社に戻る御神輿をお迎えする、菊水鉾のお囃子の方々。
![DSC_2082](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2082-e1438150032844.jpg)
八坂さんに戻り、境内を「ほいっと、ほいっと」とかけ声で一周する御神輿。
今年で御神輿を担ぐのも、この夜が最後。
担ぎ手の方々、どこか別れを惜しんでいるかのようでした。
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この後、無事に御神輿が倉庫に納められました。
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「お疲れ様、また来年やな」と
あちらこちらで、会話が聞かれました。
本当にお疲れ様でございます。
それぞれのお立場の方が使命感と誇りを持ち、
祇園祭にご奉仕されている事、本当に感動します。
LST 西川 徳子
24日の夕方より、無事に行われた還幸祭。
お神輿を先導する、宮本組と久世稚児さん。
ちょうどLST Botanの前を通過されました。
![DSC_2006](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2006-e1438072984424.jpg)
![DSC_2009](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2009-e1438073195932.jpg)
その後をお神輿の中御座が追います。
![DSC_2012](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2012-e1438073019587.jpg)
3つのお神輿がそれぞれのルートをたどり、
八坂さんの舞殿にお神輿が揃ったのは、
23時半を回っていました。
![DSC_2044](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_20441-e1438074841475.jpg)
![DSC_2041](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2041-e1438073122962.jpg)
お神輿が担ぎ手の方により整列されると、
すぐに境内の照明が消され、
「御霊返し」の儀式が始まりました。
ハッと時計を見ると、神様をお神輿から本殿に
移し終えられたのは23:57.
24日中に神様の御霊を本殿に移すのがしきたりなのです。
![DSC_2045](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_2045-e1438073092324.jpg)
それからも本殿では神事が続き
終わったのは24:30近くになっていました。
祗園祭のハイライトが無事に終わりましたが、
28日神輿洗、29日神事済報告祭、
31日疫神社夏越祭で
1ヶ月に渡る、祗園祭が結ばれます。
LST西川 徳子
本日(24日)午前より、山鉾巡行(後祭り)が行われました。
素晴らしい天気の中、
10基の鉾と山が巡行されました。
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今夜は環幸祭、神輿渡御です。
とても楽しみです.
LST西川 徳子
明日(24日)はいよいよ、
山鉾巡行(後祭り)、花傘巡行、還幸祭です。
・後祭りを控える、鉾
![DSC_1996~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_19962-e1437653100716.jpg)
・四条御旅所のお神輿、
氏子地域を回り、八坂神社さんに戻られます
![IMG_20150723_134915](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/IMG_20150723_134915-e1437653117956.jpg)
・神様の7つの宝、勅板、矛、楯、弓、矢、剣,琴も
宮本組により八坂さんへ移されます
![IMG_20150723_134744](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/IMG_20150723_134744-e1437653146845.jpg)
夜の23時過ぎに三基のお神輿が八坂神社に戻られ、
お神輿から本殿に御霊を移す、
「御霊返し」の儀式が執り行われます。
初めてみた時の畏れ、感動が今にも胸に焼き付いてます。
御霊返しを見てから、より深く祗園祭の神髄を
知りたくなりました。
今年も参ります(^-^)
LST西川 徳子
祇園祭は本当に多くの方々がご奉仕されています。
宮本組
祇園祭の総合プロデュース 清々講社 宮本組の皆さま
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御神輿
祭の主役である御神輿の担ぎ手 氏子の皆さま
![DSC_1931~2~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_193122-e1437324301839.jpg)
![IMG_20150717_235917~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/IMG_20150717_2359172-e1437324359675.jpg)
長刀鉾
祇園祭を彩る、鉾、囃子の皆さま
![DSC_1879~2~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_187922-e1437324391404.jpg)
祇園祭もあと残すところ10日、最後までしっかり見届けたいと思います。
LST 西川 徳子
「久世駒形稚児」さんをご存知でしょうか。
京都市南区の綾戸国神社(あやとくぬかじんじゃ)には
素戔嗚尊(スサノオノミコト)の荒御魂(あらみたま)を祭り、
八坂神社は和御魂(にきたま)が祭られています。
綾戸国神社では毎年2名、氏子の男の子が選ばれ、神の化身となり
17日(神幸祭),24日(環幸祭)でそれぞれ
和御魂(にきたま)が鎮まる、中御座神輿の先導を勤めます。
古事記に
「國中社は素盞鳴尊の荒御魂なり。八坂郷祗園社は素盞鳴尊の和御魂なり。依って一体にして二神、二神にして一体で神秘の極みなり。」
神そのものの、久世駒形稚児は
長刀鉾のお稚児さんでさえ、
境内前で下車して徒歩で参拝するのに対し、
境内を騎馬のまま本殿に乗りつけることを許されています。
●木製の馬の頭をかたどった彫刻を首からかける、
久世駒形稚児さん
![DSC_1897](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_1897-e1437358999336.jpg)
知れば知るほど、一筋縄ではいかない、本当に興味深い祇園祭。
LST西川 徳子
※荒御魂(あらみたま)・和御魂(にきたま)神の霊魂がもつ2つの側面とされています
荒御魂・・・・荒々しい側面、荒ぶる魂、天変地異を引き起こし、また荒々しさから新しい物体を生み出すエネルギーを内包している
和御魂・・・・ 雨や日光の恵みなど、神の優しく平和な側面、神の加護は和魂の表れであります
17日
降り続く雨の中、八坂神社で神幸祭が行われました。
18時に3基のお神輿が八坂さんを出発、
約1000人以上の担ぎ手により、氏神地域を練り歩き、
四条御旅所に向かいます。
「ホイットー、ホイットー」という掛け声が大変勇ましい。
中御座 素戔嗚尊 (なかござ・すさのをのみこと)が
乗られたお神輿が到着。
![DSC_1907~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_19072-e1437189839279.jpg)
次に、東御座 櫛稲田姫命 (ひがしござ・くしいなだひめのみこと)
![DSC_1921](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_1921-e1437189798340.jpg)
最後に、西御座 八柱御子神 (やはしらのみこがみ)が
御旅所に到着したのは22時をまわっていました。
![DSC_1932](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_1932-e1437189739984.jpg)
![DSC_1952](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_1952-e1437189528804.jpg)
![DSC_1935~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_19352-e1437189708153.jpg)
お神輿は環幸祭(24日)まで御旅所に鎮座されます。
お神輿を待ってるあいだ、海外の観光者の方に
今から、何が始まるのか?と質問を頂きました。
全ては伝えきれなかったと思いますが、、
日本の文化に興味を持ってもらえていることが嬉しかったです。
来年の夏は英語で祗園祭の魅了を語ることが
新たな目標となりました(^^)。
LST 西川 徳子
本日(17日)、台風で心配されていましたが、山鉾巡行が行われました。
9時に四条烏丸を先頭の長刀鉾が出発。
「注連縄切り」(しめなわきり)
長刀鉾 お稚児さんの重要なお勤めの一つ。
四条麩屋町に張られた、注連縄を太刀で切り落とします。
![DSC_1851~3](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_18513-e1437109656504.jpg)
注連縄を切り落とすことで、神域の結界が解き放たれ、山鉾が神域へすすんでいきます。
![DSC_1859](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_1859-e1437109683203.jpg)
雨風の中、多くの人々が見守られながら、四条通りをすすむ長刀鉾
![DSC_1874~2~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_187422-e1437109617413.jpg)
![DSC_1879](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_1879-e1437108857575.jpg)
「くじ改め」
京都市長の前で、くじとりの順番で決まった順番であるかを確認する「くじ改め」
大きなお役目をもった小さな小学生の男の子。
きっとこの瞬間のために何度も練習をしたんでしょうね、、。
映像を見ていて、涙が出そうでした。
![1437147286218~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/14371472862182-e1437156616249.jpg)
さて! 夕方16時より、祇園祭のメインである、神幸祭、神輿渡御です。
天候によっては神輿は通常ルートである氏子地域には行かず、
八坂神社から四条御度所までの直行ルートになるそうです。
少しでも雨がやんでくれれば良いのですが、、、
どうか、無事に行われますように!
LST 西川 徳子
15日、20時八坂神社さんにて「宵宮祭」が行われました。
本殿でのお祓いや祝詞奏上などの儀式が行われた後、
全ての灯りが消され、御霊を御神輿に移します。
本殿より、白装束の神職の方が大きな白い布に御霊をおおい、舞殿に向われます。
中御座に素戔嗚尊(すさのをのみこと)、東御座に櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、
西御座に八柱御子神(やはしらのみこがみ)の順に
御霊をうつされました。
本殿と舞殿の間は一般の方が入れないように結界がはられます
![DSC_1821~2](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_18212-e1437009586339.jpg)
御霊が移された御神輿
17日の神輿渡御にて本殿を出発、四条御旅所に鎮座され
24日に御神輿が戻ってきた後に、御霊が本殿に移されます(御霊返し)
![DSC_1838](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_1838-e1437009801864.jpg)
![DSC_1835](https://www.lst-nishikawa.com/wp-content/uploads/2015/07/DSC_1835-e1437009836353.jpg)
儀式中、台風の影響のためか風が吹き、提灯が大きく揺れていました。
17日の山鉾巡行、神幸祭までもう少し。
どうかすべての神事が無事行われますよう、
祈るばかりです。
LST 西川 徳子