京の素敵(京の素敵なモノ・コト)

五山の送り火

祇園祭が終わり、
京都の夏の風物詩といえば「五山の送り火」。

京都ではご先祖様の霊を「オショウライさん」と呼びます。
お盆にかえってきたご先祖様の霊を、
おもてなしをして、
16日に、送り火を灯し、
あの世にご先祖様をおくる
宗教行事の一つです。

五山の送り火の俗説はさまざまです。
ひとつ興味深かったのが、
15世紀末、
室町時代8代将軍 足利 義政が始めたという説です。
義政の長男である義尚が、
24歳の若さで他界しており、
息子の冥福を祈る目的で
相国寺の和尚さんに命じ、
大文字を作らせたとする説。

       義政が銀閣寺の創建者であること、
さらに大文字は真西を向かず、
北西に振りかえっています。

また、大文字は歴代の足利将軍の墓所が
おかれる相国寺、
室町時代の幕府がおかれた御所を向いています。

最近はイベントのようになっている、送り火ですが
深い意味があるんだなと大変興味を持ちました。

※画像は京都観光協会さまよりお借りしました【参照:京のまつりと祈り】

LST 西川 徳子